IWC2016 Sake部門 審査会レポート【事前準備編】
酒サムライ事務局IWC部門
入江啓祐
2016年5月16日から18日にかけて行われましたインターナショナル・ワインチャレンジのSAKE部門は開催10周年を記念して、兵庫県で開催されました。
東日本大震災の影響により急遽開催された東京での審査に続いて、2度目の日本での審査は、本格的な事業としては初の試みとなりました。
この審査会の模様を3回に分けてレポートします。
事前準備のために、5月9日から主催者のWilliam Reed Business Media社から、IWCのイベント統括責任者
クリス アシュトン氏以下6名がロンドンから到着しました。
彼らは4月に9000銘柄を集めたロンドンでのIWC2016ワイン審査会終了後すぐに、審査運営に必要な機材一式をロンドンから送って来日です。
今回会場は神戸市東灘区の白鶴酒造本社をお借りしました。
5月10日(火)
まず、朝一番はラックの組み立てからスタート。
続いて、到着している日本酒が保管してあった白鶴酒造様の冷蔵倉庫から、準備会場へ運び込まれます。
その数、346社、1282銘柄、本数は審査用にディスカバリーティスティングで英国に輸出する分を含めて
ざっと6000本!!
その一箱、一箱を開梱して、まずはIWC側でアサインした審査用番号を振られたシールを貼り付けてゆきます。
IWC審査用番号シールを貼り付け終わると、この後は番号順にラックに並べていきます。
見ていて正直気の遠くなるような作業。
初日はひたすらこの作業を行って、約半分を終えたところで作業を終えました。
5月11日(水)〜2日(木)
2日目も初日に続いてシールを貼りラックに並べる作業。根気の要る作業です。
スパークリングのお酒はここでも冷蔵庫へ並べられます。
全てのお酒にシールを貼り終えたらさらに、タグを付けていきます。
これは、マスクするための袋詰めした後にスタッフがお酒の番号を認識するため。
全てのお酒を並べ終えたら、今度は1本1本の写真撮影を行います。全てのラベルとボトルについて
12日から加わったプロカメラマンの2名が撮影をしていきます。
最後はディスカバリーティスティングに参加を希望された銘柄から英国に輸出するためのお酒を取り分けて、
丸3日間かけてこの作業は終了です。
5月13日(金)
この日、スタッフは初日の審査用に向け1本目のお酒にマスク用の袋をかけて、それぞれの審査用の
箱に移し替えていきます。(1箱の単位をフライトといいます)
1フライトに6-10銘柄が入れられて、それを初日の審査員がチェックをするのです。
初日の審査用のお酒の準備が整いました。
5月15日(日)
土曜日のオフを挟んで、前日準備。
12組に分けられた審査員グループのテーブル、500個のワイングラスの洗浄、その他細かな設営を
行い、あとは本番審査を待つのみとなります。
次回は審査の模様をお伝えします。