インターナショナルワインチャレンジ2020 ロンドン審査会報告 10月31日 3日目
10月31日 3日目の様子もパネル審査員吉武理恵さんからのレポートです。
IWC 日本酒審査3日目。10 月31日 ハロウィーン。
どんよりしたロンドンの朝。マスクをつけたジャッジたちは、審査会場入口で体温検査を受けたあと、外に用意されたコーヒースタンドでちょっと一服してから、会話も交わすことなく静かに審査に入りました。今日は、吟醸、純米大吟醸、古酒、スパークリングのメダル(ゴールド、シルバー、ブロンズ)決定。予選を選び抜かれたものだけに、どれもコンディションは良く、甲乙をつけがたい日本酒に全神経を尖らせて更に選び抜いていきました。コーチェアー3名以外の合計30名の審査員は、それぞれ3名づつのテーブルに分かれ、3日間他のテーブルとは接触することなく隔離の状態で黙々と審査を続行し、メダル審査まで無事かつ成功裏に終了しました。コロナ禍での実行はいろいろ心配いたしましたが、新しいジャッジたちの日本酒に対する情熱と感性と審査技量には目を見張るものがあり、頼もしさを感じました。苦難を乗り越えての2020年のIWC審査は、斬新かつ納得いただける評価を出せるに違いないと信じております。
今回のIWC審査がスムースに進んだのも、安全対策を徹底して実行してくださったIWC運営陣の不屈の努力と、コロナにめげずに通い続けてくださった審査員の勇気と情熱の結果だと思います。また、来週から再ロックダウンになるというこのタイミングで審査を終えられるのも奇跡的。お酒の神様に感謝せずにいれない気持ちでいっぱいです。
それから、今日はハロウィーンでした。審査員のためにIWCチームが可愛い仮装をして、緊張した審査会場の雰囲気を和らげてくれました。優しい思いやりがとても嬉しかったです。どんなことがあってもユーモアを忘れない英国人。コロナも離脱もこうして乗り越えていくのだと私は感じました。明日はいよいよ最終日、トロフィーとチャンピオン審査です。どの日本酒が選ばれるのでしょうか。。。ワクワクが止まりません。